一見そっくり 【1】
一見よく似ているけれど、微妙に違う、そして意味は全く違う、というセンテンスを集めて
みました。違いがおわかりでしょうか。
◇ Do you have time? / Do you have the time?
◇ Keep Tom in his room. / Keep Tom in his place.
◇ Maki was carried away. / Maki got carried away.
◇ Sally is making a face. / Sally is making up her face.
正解は下をご覧ください。
◇ Do you have time? → 時間がありますか?
"Do you have time to chat with me now?"
今、私とおしゃべりする時間ある?
to 以下に、〜するという具体的内容をもってきます。
Do you have the time? → 時間がわかりますか?
the がつくだけで、腕時計などを持っていて時間がわかるかどうか聞くフレーズになります。
ナンパされるのかと勘違いして、逃げ出さないように。
◇ Keep Tom in his room. → トムを部屋から出すな
こちらは、読んで字のごとしですが・・・
Keep Tom in his place. → トムをつけあがらせるな
となると、place は 「立場」 という意味で使われます。
トムを身分相応な立場においておけ、即ち、行き過ぎた言動をさせるな、
ということをほのめかしています。
◇ Maki was carried away. → 真紀は運ばれていった
真紀はきっと、イッキ飲みで気持ち悪くなって、救急車で運ばれてしまったのでしょう。
明日は、hangover (二日酔い) で苦しいだろうな・・・
Maki got carried away. → 真紀は調子に乗り過ぎた
先週へべれけになった真紀ちゃん、懲りもせずに、またお酒の席にいます。
新入社員の、ウブな感じの一樹くんの隣に座って、何だかやたらと馴れ馴れしいぞ。
あーっ!ついに抱きついちゃった!それは逆セクハラだって・・・
get carried away は、「調子に乗り過ぎる」 という慣用句です。
いたずらが過ぎたり、ジョークがきつ過ぎたり、初めにウケたからとはしゃぎ過ぎると、
このように言われてしまいます。
◇ Sally is making a face. → サリーは、しかめっつらをしている。
make a face は簡単な表現なのに、ちゃんと使える日本人は少ないですね。
「表情を作る」 と考えれば、わかりやすいですね。
眉間にしわを寄せてしかめっつらをする、こっけいな顔をしておどけてみせるなど、
その時の状況によって、色々です。
Sally is making up her face. → サリーはお化粧をしている。
日本でも 「メーク」 「メイク」 「メーキャップ」 「メイクアップ」 など、様々に言われて
いますので、おわかりですね。
これが、make up with 〜 となると、「〜と仲直りする」、
make it up to 〜 ですと、「〜に借りを返す、埋め合わせをする」 と、全く違う意味に
なりますので、ご注意を・・・