レイバーデー (Labor Day)
日本ではあまり耳にしない祝日です。アメリカでは、この日を境に夏が終わると
考えられています。
多くの学校では、この翌日から新学期が始まります。
アメリカとカナダには、 「レイバーデー (労働者の日)」 (Labor Day) という祝日が
あります。 (「労働の日」 や 「労働祭」 と訳されることもあります。)
毎年9月の第1月曜日と決まっていますので、土曜日から月曜日までが3連休となります。
南北戦争が終わってから、アメリカでは色々な産業が急激に発達し始めました。
しかし同時に、低賃金、長時間労働、劣悪な環境などの問題も表面化してきました。
そこで、the Knights of Labor (労働騎士団) は、労働者をねぎらうための休日を設けようと
考えました。
代表者の1人、Peter Mcguire は、7月の独立記念日と11月の感謝祭の中間点として、
9月の休日を提唱したのです。
労働者とその家族に敬意を表するため、また労働者の団結を強めるため、1882年9月5日に
ニューヨークでパレードが行われて、約10,000人が参加しました。
パレードはその後も毎年行われ、1887年にはオレゴン州が最初に、9月の第1月曜日 を
「労働者の日」 という祝日に指定しました。
今では 「労働者の日」 は、単なる休日の1つと考えられ、 「夏の終わりを告げる日」
という意味合いの方が濃いようです。
レイバーデーが終わると、多くの子供たちにとって、新学期 (新学年でもあります。) の
始まりです。 (8月中に始まってしまう学校も、結構ありますが。)
この時期には、新学期に備えて新しい文房具や洋服がよく売れるため、それを見込んだ
Back to School と呼ばれるセールが、あちこちの店で行われます。
この夏休み最後の連休には、家族揃って旅行に出かけたり、ピクニックやバーベキューを
楽しむことが多いです。
夏の終わりを惜しむように、プールやビーチ、公園、キャンプ場も賑わいます。
日本とは違い、新学年が9月から始まりますので、夏休みの宿題は一切なし!
日本の子供たちは、8月末ともなると、家族を巻き込んで宿題の追い込み・・・という場合が
多いですが、アメリカでは休みの最後を思い切り楽しめるので、何だかうらやましいですね。