うらやましい
日常の会話の中で、相手の言ったことに対して
「わあ、うらやましいな。」 と返すことは多いですね。
いざ英語にしようと思うと、ぴったりの表現が意外にみつからず、
困ってしまうものですが、どのように言えばよいのでしょう。
◆ That's great [wonderful] ! 「それはすごいね!」
「うらやましい」 という感情は、相手の身に何かすばらしいことが起こった時に
生まれるわけです。
英語では視点を変えて、共に喜んであげるようなこんな言い方をすることが多いです。
◆ Lucky you! / You're so lucky! 「よかったね!」
これも、相手がいかに恵まれているかに焦点を当てたポジティブな言い方で、
よく使われます。
和英辞典で 「うらやましい」 を引いても、出てこないと思いますが、簡単で、
しかも英語らしい発想ですね。
◆ I envy you. 「うらやましいよ。」
envy は 「うらやむ」 を表す語ですが、「嫉妬する」 「ねたむ」 と、ネガティブな
意味になることもあるので、注意が必要です。
日本語の 「うらやましい」 の感覚で、会話の中で気軽に連発するのは、
避けた方が良さそうです。
"All of Bob's friends envied him because he had a beautiful girlfriend."
ボブの友人たちは皆、彼のことをうらやましく思いました。
彼には美しい “彼女” がいたからです。
envy はまた、名詞としても使われます。
be green with envy という言い回しはご存知ですか。
英語で 「緑」 は、嫉妬深さを表す色なのです。
嫉妬、ねたみで、顔が青ざめる様子を表すのでしょうね。
envy の形容詞 envious も、ついでに覚えておきましょう。
"He is always envious of his brother's success."
彼はいつも兄の成功をうらやんでいます。
◆ I'm jealous. 「いいなあ。」
こんな風に、うらやましい気持ちを伝えることもあります。
be jealous of 〜 で 「〜をうらやましく思う」 ですが、やはり
「〜に嫉妬している」 「〜をねたんでいる」 のような否定的な使われ方もします。
声の調子によっては、そのように聞こえてしまうかもしれませんので、
気をつけましょう。
◆ I wish I were you. 「私があなただったらなあ。 → うらやましいなあ。」
こんな表現で、うらやましい気持ちを伝えることもあります。
学校の英語の授業で必ず習う、「仮定法過去」 です。
「現在の事実に反する願望」 を表す時の用法でしたね。
初めて習った時、I に対する be 動詞が、was ではなく were であることに、
アレレ?と思った方は多いでしょう。
ネイティブでも、"I wish I was you." と言う人が時々います。
これも許容されているようですが、本来の言い方は were ですので、こちらを
覚えましょう。