お好み
人にはそれぞれ違った好みがあって、おもしろいですね。
自分の好みを、人に押し付けるとケンカの元・・・
相手の好みだって、ちゃんと尊重してあげるのが、家庭でも、友人同士でも、そして職場でも、
円満の秘訣というものです。
◆ favorite 「お気に入りの」
パソコンでは Internet Explore を使っていらっしゃる方が多いと思います。
きっと 「お気に入り」 に、色々なサイトを登録していますよね。
Internet Explore の 「お気に入り」 は、英語版では Favorites となっています。
「サウンド・オブ・ミュージック」 の中の有名な歌、
「私のお気に入り」 の英語タイトルも "My Favorite Things" です。
「お気に入り」 をたくさん持っている人は、幸せですね。
"My favorite pastime is baking."
私のお気に入りの気晴らしは、お菓子やパンを焼くことよ。
◆ prefer A to B 「BよりAの方が好きだ」
英語を真面目に勉強した方なら、よくご存知の表現ですね。
like A more than B と同様です。
"I prefer soccer to baseball."
私は野球よりサッカーの方が好きです。
◆ taste 「好み」 「嗜好」 「趣味」
「味」 という意味の taste は、特に音楽などの芸術や服装などについての嗜好を
述べる時にも、よく使われます。
have good taste in 〜 で 「〜について良い趣味を持つ」
反対に 「悪趣味」 でしたら、 bad taste です。
"He has bad taste in girls."
彼って女の子の趣味が悪いのよね〜
◆ one's cup of tea 「好み」
紅茶の飲み方や銘柄は、人によって好みが違う・・・紅茶好きの多いイギリスで
生まれた表現です。
否定形で使われることの方が多いようです。
"Ken is nice looking and rich, but he's not my cup of tea."
ケンはイケメンでお金持ちだけど、私の好みじゃないのよね。
"Ken is not my type." と言っても同じです。
◆ There's no accounting for taste(s). 「蓼食う虫も好き好き」
蓼 (タデ) は、植物の名。
人によって、好みは違うものだということを表す日本のことわざを英語にすると、
こんな風になります。
"One man's meat is another man's poison."
ある人にとっては肉 (ここでは食物全体を意味します。) でも、別の人に
とっては毒である。
も、似たようなことわざです。
◆ How would you like your coffee? 「コーヒーのお好みは?」
砂糖やクリームを入れるのが好きだったり、ブラックしか受けつけなかったり、
コーヒーのお好みも人によって様々です。
誰かにコーヒーを入れてあげる時に、何と聞けばよいのか迷ってしまう方・・・
これで決まりです!
答は "Black, please." "With cream, please." など。
なお 「濃いコーヒー」 は strong coffee と言います。
「薄いコーヒー」 は、日本で 「アメリカン」 と呼ばれることが多いですが、実は
それでは通じず、 weak coffee です。
日本人が訳すと 「軟弱なコーヒー」 となってしまいそう・・・
おもしろいですね。
strong、weak は、お酒の濃さを表す時にも使います。