おしゃべり
皆さんの周りにも、しゃべり出したら止まらない人、必ず何人かはいるでしょう。
えっ、あなた自身がそうですって?
◆ talk 「話す」 では、おしゃべり好きな人のことは何と言うでしょう。モデルはパティおばさんです。
「おしゃべりする」 を表す単語で、誰でも知っているのは、talk ですね。
speak が、「述べる」 「物語る」 「講演する」 と、かしこまった感じなのに対し、
もっと打ち解けて会話する響きがあります。
家の息子は、よく寝言を言います。寝言は talk in one's sleep と表現します。
ちゃんとストーリーがあって、驚かされる時も・・・
では、talk を使った文例です。
"I had a small talk with my sister yesterday."
昨日妹と、ちょっと話をした。
"It's been nice [good] talking to you.
お話できて、楽しかったです。
(別れ際に言う、決まり文句。心を込めて言えば、きっとまた次に会えるチャンスが
あるでしょう。電話を切るときにも使えます。)
◆ chat 「雑談する」 「談笑する」
その他、よく使われるのが chat。
今はコンピュータでの 「チャット」 にハマっている人も多いですから、ご存知でしょう。
あまり気張らず楽しくおしゃべりするイメージです。
"We were at Starbucks chatting about the new teacher."
私たち、スタバで新しい先生のことについておしゃべりしてたの。
◆ chew the fat 「気楽なおしゃべりをする」
「(肉の)脂身を噛む」 という行為が、おしゃべりすることを表すイディオムです。
あまりおいしそうではないですが・・・
噛むことも、話すことも、口を盛んに動かす行為だからでしょう。
"At the class reunion, we really enjoyed chewing the fat."
クラス会で、私たちはおしゃべりを本当に楽しみました。
◆ shoot the breeze. 「無駄話をする」「油を売る」
「そよ風を撃つ」が無駄話をする様子を表す、おもしろい表現です。
大した目的はなく、時間つぶしのためにおしゃべりすることを言います。井戸端会議の
ようなニュアンスですね。
shoot the bull (雄牛) とも言います。
"The next class has been canceled. Shall we just shoot the breeze?"
次のクラス、休講になっちゃた。一緒に世間話でもする?
◆ Patty is very talkative [chatty]. 「パティは話好きだ。」
上で出てきた、talk、chat を形容詞にした形です。
◆ Patty has a big mouth. 「パティはべらべらと話す。」
大きな口の人って、やはりおしゃべりな感じがしますか。上記の言い方より、
ややネガティブなニュアンスです。
◆ Patty is a gossip. 「パティはおしゃべりだ。」
gossip は 「うわさ話」 ですが、「うわさ話の好きな人」 という意味も持っています。
◆ Patty is a blabbermouth. 「パティは口が軽い。」
blabber だけでも、「おしゃべり」 「密告者」 という意味があります。人の秘密を
べらべらしゃべってしまう人のこと。
◆ Patty has verbal diarrhea. 「パティはしゃべり出したら止まらない。」
これはイギリスの表現だそうです。「言葉の下痢」 という、愉快なたとえです。この感じ、
わかりますね。「ダイアリア」 と読みます。
diarrhea of the mouth 「おしゃべり病」 という言い方もします。