泣く
喜怒哀楽シリーズその2です。
cry はどなたでもご存知でしょうが、その他の言い方は、あまり覚えていらっしゃらないのでは
ないでしょうか。
◆ cry 「 声を上げて泣く」 「涙を流す」 「大声で叫ぶ」
「泣く」 を表すのに一番よく使われる語です。声を出す場合に使う のが一般的です。
【cry を使った、おもしろい表現】 (;>o<;)
For crying out loud! 「何てこった!」
不快な気持ち、喜び、どちらでも軽い驚きを表す時に使います。
a far cry from 〜 「〜からはほど遠い」 「〜とは大違いだ」
「泣く」 という意味はなく、大きな相違のことを表します。
"The life in North Korea is a far cry from ours in Japan."
北朝鮮での暮らしは、われわれ日本人のものとは大違いです。
It is no use crying over spilt milk. (ことわざ)
「こぼれたミルクのことで泣いても無駄です。」 → 「覆水盆に帰らず」
◆ sob 「すすり泣く」 「泣きじゃくる」 「むせび泣く」
しゃくり上げるように泣く時はこれ。哀れさを誘う泣き方です。
これを、大文字で SOB にしてしまうと、son of a bitch
「メス犬(転じてあばずれ)の息子→くそったれ」 という、とてもお下品な表現に
なってしまうので、ご注意を!
◆ weep 「しくしく泣く」
やや硬い表現です。嘆き悲しむ時にも、うれしい時にも使います。
私がこの単語を初めて見たのは、ザ・ビートルズの曲
"While my guiter gently weeps" というタイトルの中でした。
ギターも「泣く」のですね・・・
次に、「涙」 についてです。
tear 「涙」 は普通、複数形 tears で表します。
「涙を流す」 は、shed tears と言います。
shed は名詞では、「物置」 とか 「倉庫」 になるヘンな単語。
「ティアー」 と発音しますが、同じスペルで 「引き裂く」 という意味の時は、
「テアー」 と発音するので、注意が必要です。
◆ burst [break] into tears 「わっと泣き出す」
burst は「爆発する」 のこと。何だかイメージしやすいですね。
tears を laughter にすると、「爆笑する、ふき出す」 になります。
◆ crocodile tears 「そら涙」
ワニの流す涙は、いかにも嘘っぽい。
同情して近づいた、他の動物を食べてしまおうという魂胆?
◆ tearjerker 「お涙ちょうだい物」
「泣かせてやるぞ」 という意図がみえみえの本、映画、テレビ番組などのこと。
わかっていても、つい泣いてしまうことが結構あります。