ギリギリセーフ
突然の事故に見舞われたり、世の中には予測できないことがいっぱい。
ギリギリセーフで何かに間に合った時、危ういところで難を逃れた時、英語ではどのように
表現すればよいでしょう。
◆ I barely made it. 「何とか間に合った。」
"I made it." は前にも出てきましたが、「やった〜!」 の他 「間に合った。」
「助かった。」 という意味を持っています。
簡単な言い表し方なのに、学校英語ではなぜかあまり教えてくれませんね。
barely 〜 は、「辛うじて〜する」 「やっと〜する」
◆ I made it by a hair. 「やっとのところで間に合った。」
上と同じように 「毛ほどのわずかな違いで」 といった意味です。
escape by a hair ですと、「やっとのところで逃げ出す」
win by a hair なら 「やっとのところで勝つ」 となります。
逆に 「タッチの差で遅れた」 ことを "I missed by a hair." なんて言います。
◆ That was close. / That was a close shave. 「危ないところだった。」
後者はヒゲを剃る時に、危うく肌まで傷つけてしまいそうになることから。
close call とも言います。
"I had a close shave with a hornet."
もう少しでスズメバチに刺されるところだった。
◆ by a hairbreadth. 「間一髪で」
毛ほどの隙間 (幅) で 「助かった」 という意味です。
日本語の 「間一髪」 にとてもよく似た表現ですね。
hairbreadth は 「ヘアブレズ」 と読みます。
(正確には d と無声音の th が続きますが、続けて言うとほとんど 「ズ」 に近く
聞こえます。)
◆ have a narrow escape. 「九死に一生を得る」
「ぎりぎりの逃亡・・・」 というニュアンスが伝わりますね。
"Mr.Tanaka had a narrow escape from death."
田中さんは九死に一生を得た。
◆ by the skin of one's teeth 「かろうじて」
「歯の皮の差で」 という、おもしろい表現。はたして、歯には皮なんてあるのでしょうか。
乳歯が抜ける時に、無理に引っ張れば取れそうだけれど、しつこくくっついていることが
ありますよね。あんな状態を思い浮かべてください。
"We escaped from the fire by the skin of our teeth."
私達は、命からがら火事から逃げ出した。