ちんぷんかんぷん
「ちんぷんかんぷん」 って、おかしな語ですね。
漢語をひやかした語が元という説や、それほど教養のない一般の人が、外国人の話す様子を
聞いて、口真似をしたのでは、という説などがあります。
何だかわけのわからない様子を、英語では何と言うでしょう。
◆ It's (all) Greek to me. 「ちんぷんかんぷんだ。」
直訳すると、「それは、私にとってまるでギリシア語だ。」
ギリシア語は難解なので、こんな言い方をします。
シェークスピアが戯曲 「ジュリアス・シーザー」 の中で使ったのが始まりとされて
います。
Chinese でも Spanish でも、私にはちんぷんかんぷんですけどね。
◆ This is over my head. 「理解できない」
頭の上を越える → 理解能力を上回っている・・・ということです。
"This computer manual is over my head."
このコンピュータのマニュアルは、とうてい理解できない。
◆ as clear as mud 「意味がさっぱりわからない」
直訳すると、「泥のように澄んでいる」 ですが、反語として使われるのが
おもしろいですね。
「意味がさっぱりわからない」 「まるではっきりしない」 時に。
◆ mumbo-jumbo 「わけのわからない言動」
たわ言などを表す口語です。
「マンボウ・ジャンボウ」 って、いかにも怪しげに聞こえますね。
"This book of directions is a bunch of mumbo jumbo.
この使用説明書は、わけのわからない言葉の集まりだ。
◆ gibberish 「ちんぷんかんぷんな話」
意味を成さない (または専門的、難解すぎる) 言葉や文章、訳のわからない話、
のことを指すスラングで、「ジバリッシュ」 または 「ギバリッシュ」 と読みます。
"This manual is written in computer gibberish."
このマニュアルは、ちんぷんかんぷんなコンピュータ用語で書かれている。
◆ speak in tongues 「意味不明のことを口走る」
訳のわからない言語を話すことを表します。
宗教体験により、神がかった状態で話をすることも指します。
◆ This is beyond me. 「これは私の理解力を越えている。」
「〜の域を超える」 という意味の beyond を使って、簡単に言い表せます。
◆ beyond someone's mental capacity 「思考能力を超えた」
mental capacity とは、知能や思考力を表します。
「考えもつかない」 ようなことを表す時に。
"The Theory of Relativity is beyond my mental capacity."
「相対性理論」 は私の理解力を超えている。