いじめ
学校でいじめを受けた子供たちが、自らの命を絶ってしまう、という事件を耳にするたび
本当に胸が痛みます。
「いじめ」 は日本だけの問題ではありません。英語ではどのように表現するのか、
見てみましょう。
◆ bully 「いじめっこ」
「ブリィ」 と読みます。
これで 「いじめっこ」 という名詞にもなりますし、bully 〜 「〜をいじめる」、
「〜をおどす」 のように、動詞として使う場合もあります。
「いじめっこ」 と訳しましたが、つまり 「自分より弱い立場の人をいじめたり
おどしたりする人」 のことで、大人に対しても使います。
◆ pick on 〜 「〜をいじめる」
口語で 「いじめる」 「からむ」 「あら捜しをする」 「いちゃもんをつける」 「いびる」
などの意味になります。
"Stop picking on your little sister."
妹をいじめるのはやめなさい。
◆ be mean to 〜 「〜に対して意地悪だ」
「意味する」 という動詞としての mean は、誰でもご存知でしょう。
形容詞では 「意地悪な」 「下劣な」 といった意味になります。 おもしろい語ですね。
◆ make fun of 〜 / tease 〜 「〜をからかう、いじめる」
からかう方は軽い気持ちでも、からかわれる方にとっては地獄のように思えることも
あります。
ストレスのはけ口を、自分より弱い者に求めるなんて、決して許されないことですね。
"Don't make fun of me."
からかわないでよ。
"Mike used to tease me at school."
マイクは学校でよく僕のことをからかったものだ。
◆ pull one's leg 「からかう」
英語では 「足を引っ張る」 = 「からかう」 という意味になります。
歩道にひもを渡しておくなどして、人の足をひっかけるおふざけが語源となっています。
物品をかっぱらうために、こんな素朴なワナをしかけていた時代もあったそうです。
◆ call 〜 names 「悪口を言う」 「ののしる」
これも、知らない人にはわけのわからない表現です。
"He called my name." でしたら 「彼は私の名前を呼んだ」 ですが、
"He called me names." ですと、とたんに意味が変わります。
この場合の name は、何と 「悪口」 「悪態」 という意味で、複数形で言うのが
普通です。
◆ The teacher is partial to him. 「先生は彼をひいきしている。」
先生がこんなことではいけませんね。それがいじめの原因になる場合もあります。
全ての先生は impartial (公平な) であって欲しいものです。
この他にも play favorites with 〜 「〜をひいきする」 という言い方もあります。