嘘つきと呼ばないで
「嘘つきは泥棒の始まり」 ということわざがありますが、
この頃では 「嘘も方便」 の方がまかり通って、嘘をつくことに対する罪の意識が
軽くなっているようです。
日本でも昔は 「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲〜ます!」 なんて言って、
子供の遊びに密着させて、嘘をつくことを戒めたものなのですけどね。。。
◆ lie 「嘘」
日本語での 「嘘」 より、ずっと重い意味があるので、使い方に注意が必要な語です。
「うっそ〜」 のような軽い気持ちで "You are telling me a lie." などと言っては
いけません!
また "You are a liar!" 「嘘つき!」 などと言ってしまうと、絶交を宣言されるかも・・・?
これは、人格を否定するような、強い非難をこめた言い方になり得るのです。
「うっそ〜!」 と言いたい時には "You're kidding!" や "No way!" などが
ぴったりです。
◆ white lie 「他愛のない嘘」
悪意のない、からかい半分の嘘のこと。
「白い嘘」 と呼ぶのがおもしろいですね。
"I told a white lie to my aunt when she asked me how I liked her
new hat."
彼女の新しい帽子がどんなに好きか、叔母が私にたずねた時、適当に嘘を
言ってしまった。
◆ fib 「罪のない小さな嘘」
きっとどなたにも、身に覚えがありますね。
バレても、まあ大したことのない嘘です。
"Mika fibbed about her age at the party."
パーティーで美香は年齢について嘘をついてしまった。
◆ Honest to God? 「(神に誓って) 本当に?」
信じられないような話をしている人に向かって、
"Honest to God?" と聞くことがあります。
神様に向かって嘘をつくのは、大きな罪です。
本当の話でないのなら、すぐに撤回しなくてはいけないというわけ。
ただのジョークだった時には、
"Only kidding." 「冗談だよ。」 とか、
"Got you!" 「や〜い、ひっかかった!」 などと言います。
また、自分で言ったことに対しても、"Honest the God."
「神かけて本当のことだ。」 と念を押すことがあります。
◆ cry wolf 「偽りの警報を出す」 「人騒がせな嘘をつく」
イソップ物語でおなじみですね。
狼なんかいないのに 「狼が来た!」 と人をだまして喜んでいた、羊飼いの少年の
お話です。
本当に狼が襲ってきた時には、いつもの嘘だなと思って
誰も助けに来てくれませんでしたとさ。
皆さんは、マネしないように・・・
"Don't listen to my grandpa if he starts to cry wolf."
いつもの人騒がせな嘘が始まったら、おじいちゃんの話には耳をふさいでね。