お世辞
お世辞だとはわかっていても、ほめられればうれしいものです。
下心見え見えのものは、ノーサンキューですけどね。
時には社交の潤滑油にもなる 「お世辞」 を、今回は取り上げてみました。
◆ flatter 「ほめそやす」 「おだてる」
誰かにお世辞をタラタラ言う、時には過度なほどにほめそやすことです。
"Oh, you're flattering me."
まあ、お口がお上手ですこと。
(これは決まり文句ですので、単純な Thank you. にちょっとスパイスをきかせたい
時にも使えます。)
名詞形は flattery で、「お世辞」 「おだて」 という意味です。
◆ compliment 「ほめ言葉」 「お愛想」 「賛辞」
上の flattery が、「心にもないほめ言葉」 というネガティブな意味を持つのに対し、
こちらは半分は社交上のお世辞だとしても、本心からのほめ言葉です。
"Brenda got a lot of compliments on her new shoes."
ブレンダは、新しい靴についてたくさんのほめ言葉をもらった。
◆ pay [give] lip service to 〜 「口先だけのお愛想を言う」
何かに大賛成したり、サポートする約束をしたり、色々調子のよいことを言うくせに、
それを実証するような行動は伴いません。
特に政治家の皆さんには、取ってほしくない態度ですね。
◆ butter up 「ゴマをする」 「おもねる」
自分の利益を計るために誰かに取り入る・・・という意味の
「ゴマをする」 は、英語では 「バターをなすりつける」 なのですって。
"Amy was trying to butter up her Dad to borrow his car
this weekend."
エイミーは今週末に車を借りるため、お父さんにゴマをすろうとしていた。
この他、 polish apple (リンゴをピカピカにする) なども、同じような意味です。
日本語とはだいぶ感覚が違って、おもしろいですね。
◆ brown-nose 「おべっかを使う」 「おべんちゃらを言う」
この語源については、お食事中の方は読まないでください。
いいですか?いきますよ。。。
「人にへつらう、ご機嫌を取る」 ことを表すのに、
kiss someone's ass (誰かのお尻にキスする) というフレーズがあります。
お尻にキスをする → 鼻がお尻の穴に入る → ウ○チがついてしまう
→ 鼻が茶色くなる
・・・というわけです。 (^_^;)
なお、「おべっかを使う人」 のことは brown-noser と言います。
◆ white lie 「儀礼的なお世辞」
前にも取り上げましたが、「白いウソ」 とは 「悪意のないウソ」 を意味します。
誰かの気持ちを傷つけないようにつく、社交辞令的なウソも、この中に入るでしょう。