甘やかす
大人に甘やかされて育つ子供、男性にちやほやされるだけの女性 (反対もありかな?)
・・・みんな社会の迷惑です!本人にとっても、不幸ですよね。
今回は、甘やかしに関連した表現を取り上げます。
◆ spoil 「甘やかす」
特に 「甘やかしてダメにする」 というニュアンスが含まれています。
人に対してだけでなく、物に対しても使い、「台無しにする」 「ぶちこわす」 といった
意味です。
「甘やかされている子供」 は、spoiled child です。
"Mike's daughter has been spoiled by her Grandma."
マイクの娘は、祖母によって甘やかされてきた。
◆ Spare the rod and spoil the child 「かわいい子には旅をさせろ」
「鞭を惜しめば子どもをだめにする。」 が、元々の意味。
上に出てきた spoil を使っています。
昔の親や学校の先生は、しつけの一環として、悪さをした子供を、棒などでぴしゃりと
たたいていたものです。
今ではそんなことをしたら、child abuse (児童虐待) で、訴えられてしまいますね。
我が家の娘は、この 「かわいい子には旅をさせろ」 ということわざを初めて耳にした時、
「じゃあブスな子には何をさせるの?」 と真顔で尋ねましたっけ・・・
◆ indulge 「甘やかす」 「思いのままにさせる」
この他に 「ふける」 「深酒する」 な〜んて意味もある単語です。
"I indulged my son with too many gifts and now he doesn't appreciate
a present."
たくさんの贈り物で息子を甘やかしてしまったので、今では1つだけではありがたい
とも思わなくなってしまった。
◆ pamper 「甘やかす」 「手厚く扱う」 「ほしいままにさせる」
代表的な紙オムツである、パ○パースの語源はこれ!
つけ心地が良くて、赤ちゃんを甘やかすからでしょうね。
ちなみにオムツのことは、アメリカでは diaper 「ダイパー」 といいます。
(イギリスでは nappy)
◆ apple of one's eye 「目の中に入れても痛くないもの」
非常に大切にしているもの (人) のこと。
この apple は 「リンゴ」 ではなく、pupil 「瞳」 のことを指します。
昔の人は、瞳ってリンゴみたいな形だと思っていたそうです。
特に、猫かわいがりしている子供に対して使います。
"Judy is the apple of her father's eye."
ジュディは、父親にとって目に入れても痛くない存在だ。
◆ the carrot and the stick 「飴と鞭」
甘やかしてばかりではダメ! (`ω´*)
時には、ごほうびをあげて喜ばせたり、おどしたり・・・
日本語では 「飴と鞭」 と表しますが、英語では馬を調教する時に例えて、
馬の好物の 「人参」 と、命令に従わない時に叩くための 「棒切れ」 で表します。