ジョンはさんざんな目に・・・
石を投げれば、必ず誰かに当たるのではと思うほど、平凡な名前の John (ジョン)。
ニックネームは Johnn (ジョニー) になることも多いです。
よくある名前だけあって、この John を使った英語の表現は色々あるのですが、
気の毒にも、ろくでもないものばっかりです。
◆ Dear John letter 「絶縁状」
第二次世界大戦中、戦地に赴いている夫の帰りを待ちきれず、他の男に目がくらんだ
妻がいました。彼女の夫の名は John 。
戦地の夫に出した手紙は "Dear John,・・・" 「親愛なるジョン」 で始まる絶縁状だった
というのが語源です。
ベトナム戦争の時にも、この "Dear John letter" を戦地で受け取った兵士が
多かったとか・・・ 悲しいですね。
戦争には関係なくても 「もう交際お断り」 の手紙は、みなこう呼ばれます。
なお、男性から女性への絶縁状は "Dear Jane letter" です。
◆ John Doe 「身元不明者」
特に訴訟や刑事事件で、姓名がわからない男性に対して使います。
時には、身元不明の死体に使われることも・・・
身元不明の女性だったら "Jane Doe" となります。
◆ john 「男子トイレ」 「便器」 「売春婦の客」
スラングで、上記のような意味になります。
このような意味で使う時は、人の名前ではあっても小文字から始めるのが普通です。
"Where's the john?" トイレはどこ?